shaft
黒岩 七海さん
建築・インテリア・環境デザインコース
1回生
黒岩 七海さん
初参加の黒岩さんです!
今回はワンルームマンションの問題を解決しつつ、モダンなデザインの作品をお作りいただきました!
オリジナリティ溢れる作品です。
メゾネットタイプの部屋
60~80年代のデザイナーズマンションの1室
もともと自分が将来、デザインの分野に進むことはぼんやりと自覚していたが、環境デザイン学科の学際的な側面やデザインに根拠を求める性質が自分の性に合っていたから。
第20期
shaft
concept
タイトルの「shaft:光線やビーム」が意味するとおり、部屋へ「光」を取り入れることをプランの中心に置きました。
target
建具のデザインをする際、例えば「男の子らしさ」や「女の子らしさ」を追求しなかったので、そういった意味で住人を選ばないとは思いますが、部屋に大きな仕切りを設けている以上、ミニマリストの方には合わなさそうだなと思います。また、インテリア等の物が少ない方が空間のデザイン性が生きると思います。
提案の説明
ワンルームマンションでよく問題視されがちな「隣室への音の響き」と「開口部(窓)が大抵1つしかないことにより、限られた時間帯でしか自然光が入らない」という点に着目し、デザインしました。
部屋に湾曲状の壁をおこします。壁には光が反射するレフ板を取り付けて、部屋を明るくします。さらに壁の反対側には吸音効果のある素材を貼り、問題解決を図ると同時にモダンな空間を演出しました。
審査員コメント
中澤
デザインもとても良いと思いますが、賃貸物件の問題点から考えられている視点も良いと思います。
松本先生
円弧壁の仕上げや成り立たせ方について、詰めていきましょう!
小林先生
着眼点自体はよくあると思いますが、2つを1つの行為で解決しようとしている点が良いです。デザインも洗練されているように感じました。吸音性について検証していきましょう。
沖安
賃貸物件の問題解決という点が良いと思います。デザインも斬新ですね!
岡林
曲面壁の中に音吸収材を使う、という点が良いと思いました。今まで見たことのないようなモダンなデザインで、完成を見てみたいと思いました。
施工スタッフ
間仕切り壁の取り付けをどうするかが課題になってくると思います。
評価グラフ
タイトルの「shaft:光線やビーム」が意味するとおり、部屋へ「光」を取り入れることをプランの中心に置きました。
How?→ワンルームマンションの現状は開口部が1箇所しかないことがほとんどで、日中の大半が暗いように思います。また、隣室との距離も近いことから、音漏れ等の問題も心配されます。そこで、レフ板になり得る建具を造作し、中に遮音効果のある素材を入れます。
審査員コメント
中澤
レフ板を使って光を反射させる、新しいデザインのお部屋ですね。
松本先生
コンセプトはぶれずに、その目的や経験をどのような形で表現するか、をスタディを繰り返し変形していった結果、最も意図に沿った空間になったと感じます。ただ、模型を含め、プレゼンがもう少し完成度が欲しかったです!
小林先生
ダイナミックなデザインがすごくかっこいいです。レフ板効果に関してはもう少し検証が必要だと思います。
沖安
とても思い切ったアイデアだと思います。問題点に着目して考えられている点がとても良いです。
施工スタッフ
湾曲の仕切りをどう施工するかが問題です。
評価グラフ
京都芸術大学様との室内リフォームプロジェクト「StamP!」は、今年で10年目となりました。これまで多くの作品を提案いただき、商品として市場に出してきましたが、2回転目、3回転目になるお部屋も出てきていますが、いずれも退去後、早々に決まっています。
今回は、8名の学生さんに参加いただきました。
これまでと違い、コロナ禍ということで、中間発表・最終発表ともにZoomによるプレゼン形式でしたが、パソコンの画面が近いため、提案シートも見やすく、学生さんの表情や声も近くに感じることができ、内容が良く伝わってきました。
そんな中、最優秀賞は濱崎さんの「海の中」。海の中にいるような落ち着ける空間のご提案で、ラグの制作や壁面の塗装はご自身で行っていただけるところも高評価でした。優秀賞は、佐藤さんの「hakou(波光)」で、天井にフレームを取り付け、そこに布を垂らすことで、波の光を感じる空間にするというご提案でした。特別賞は違った用途での使用が可能な木を模した机をご提案いただいた田村さんの「木と住む部屋」でした。
総評
黒岩 七海さんがオススメする他の作品